なかたに亭 本店
〒543-0001
大阪市天王寺区上本町6-6-27
http://www.nakatanitei.com/
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感謝
今年の4月13日で開店25周年を迎える事になりました。 
振り返ると色々な出来事がありましたが、 
あっという間の25年間でした。 

飽きずに足を運んで頂いたお客様、 
支えてくれた歴代のスタッフ、 
励まし、見守ってくれた家族、友人に感謝です。 
ありがとうございました。 

これからも今迄の出逢いと経験を財産にして、 
初心を忘れず、美味しいお菓子をお届けしていきたいと思います。


中谷哲哉
日曜日のカレー
いつ頃からかは覚えていないが、 
日曜日の賄い料理はカレーになった。 
冬場はおでんやポトフの事もあるが、 
それ以外はほとんどがカレーである。 

カレーを作るのは僕の担当で、 
今まで色々なオリジナルカレーが生まれた。 
一番人気は「タイ風のココナッツカレー」
 凝っている時はタイの食材店までナンプラーやココナッツミルク 
タイ米、バイマックルやレモングラス、カーなどを仕入れに行く。 
作り方は現地で食べた味に想像力を加えたオリジナルで、 
元々は夏のメニューだったが最近は冬場にも登場する僕のスペシャリテだ。 
それ以外にも「キーマカレー」「夏野菜カレー」「フィッシュカレー」「根菜カレー」 
わざと材料をワイルドに切った「キャンプカレー」なんかもある。 

土曜日の夕方、仕事が落ち着く頃になると 
一週間頑張ってくれたみんなへの感謝を込めて作り始める。 
お菓子屋の厨房にカレーの匂いが漂うのは異様だが、 
なかたに亭では週末恒例の光景である。 
さて今週はどんなカレーにしてみよう。 

中谷哲哉
市場
なかたに亭が開店して以来、正確にはその前からなので 
もう30年近く市場に通っている。 
行き先は店から車で5分ほどの鶴橋の卸売市場で、 
専門店が仕入れる魚介類から韓国の食材まで何でも揃う。 
お菓子に使う材料はメーカーや問屋が配達してくれるので、 
ここではランチと賄い料理の仕入れが主である。 

市場に行く楽しみは大きく3つある。 
1つ目は季節を感じる事。 
最近は野菜や果物に季節感がなくなってきたが、 
市場に行くと旬の食材を見つける事ができる。 
何より旬のものは新鮮で力強い! 
2つ目は食材を見ながら作るものを考える事。 
その日の材料でメニューが決まるのは料理の醍醐味だ。 
最後はお店の人達との会話である。 
市場にはAmazonやCostcoでは味わえない、 
人と人との温かい触れ合いがある。
 
正直、雨の日や、寒い朝はおっくうになる事もあるが、 
市場に行くと刺激を受け、力が湧いてくる。 
両手に余る食材を車まで運ぶのだが、 
これから作るメニューを考えていると、 
両手に食い込む荷物の重さも忘れてしまう。 

中谷哲哉
那覇とパリ
一般的にはあまりつながりのないふたつの都市だが、 
僕にとってはどちらも昔から関わりの深い街である。 
時を越えて旅のスタイルは変わってきたが、今も毎年訪れている。 

僕が初めて沖縄に行ったのは今から30年以上前で、 
もう本土に復帰はしていたが、車はまだ右側を走っていた。 
那覇の港に着いた時の空気の熱さと太陽の眩しさは今でも憶えている。 
僕はまだ学生で、那覇を拠点に本島周辺の島々、 
あるいは八重山まで足を延ばし、いつも数週間テントや民宿で過ごしていた。 
当時の僕は沖縄の美しい海や風景だけに魅力を感じていたのかもしれない。 

フランスと出会ったのは、その後お菓子の世界に入ってからで、 
Made in USAに憧れていた少年がいきなりヨーロッパの文化に触れてしまった。 
今までの価値観が一変し、「とりあえず行ってみたい!」という気持ちになり、 
単身フランスに渡り、期待と不安を胸にパリに到着した。 
幸運にも働く職場に恵まれ、フランスの文化を体感する事ができた。 
その頃の経験は今でも僕のお菓子作りの原点になっている。 

年齢を重ねるとともに、沖縄の歴史や文化、食や民芸にも興味を持つようになり、 
最近は夏のビーチよりも、春に博物館や美術館、工房を訪れる事が増えた。 
今では大嶺實清さんの器、おおやぶみよさんのグラスは 
日々の暮らしに欠かせなくなっているし、 
沖縄の食材である黒糖や泡盛、シークワーサーなどもお菓子に使うようになった。 
僕の中でフランスと沖縄が自然にチャンプルされてきた感じだ。 

なかたに亭では、開店当初からフランスの銀器に北欧の食器というスタイルだったが、 
今春の本店のリニューアルの機会に日本の食器も使ってみようと思い、 
まずは沖縄に出かける事になった。
沖縄の器に盛られたお菓子やショコラをどのように感じていただけるのか 
今から楽しみになってきた。 

中谷哲哉
食卓の楽しみ
11月の中頃に1週間パリに滞在した。 
昔はパリ到着後すぐにディナーに出かけ、
翌日の朝から地図を片手にお菓子屋さんやチョコレートショップを巡り、 
夜は星付きレストランで食事というエネルギッシュな旅をしていた。 
最近は午前中は美術館や博物館で心を落ち着かせて、 
昼からは気になっていた店を見て廻り、 
夜はビストロというのが定番になってきた。 


僕はフランス料理が大好きで、自分で時々作る事もあるし、 
近所のビストロに家族や友人、お店のスタッフ達ともよく出かける。 
最近はフランス料理店の間口も広がり、 
美味しい料理を、手頃な価格で提供する店が増えて、 
自転車に乗って、ラフな格好で気軽に行ける有難い環境になってきた。 


今回は一人旅だったが、パリ在住の友人や知人と何度か食卓を囲んだ。 
フランスでレストランに行くと、いつもの食事より楽しい気分になれる。 
いつもは漠然と思っていたが、今回はそこを少し分析してみた。 
フランスのレストランにあって日本には足りないものは何なのか? 
美味しい料理、旨いワイン、洒落た内装、素敵な器・・・ 
今では日本のレストランの方がフランスより優れている事も少なくない。 
では何だろう・・・? 客席を見回して考えてみると、 
お客さんの話し声、給仕人の笑顔、自信と優しさに溢れたシェフの姿、 
それらが醸し出す雰囲気が店全体を包み込み、客席を揺らしているのだった。 


パリのビストロは隣の席が近く、テーブルも大きくないが 
そんな事は気にもかけず、みんな数時間ノンストップで話し続ける。 
給仕人はお勧め料理を昨日自分が食べたが如く説明し、 
テーブルに来るたびに「どう?」「だいじょうぶ?」と親しく聞いてくれる。 
シェフは時々客席の様子を窺いながら、厨房を取り仕切る。 
心地良さのすべてが、人々の発するエネルギーなのであった。 


僕にとって食事をする楽しみは、 
美味しい料理とワインを楽しみながら、食卓を囲む家族、友人、仲間達と、 
人生の楽しみ、生きる喜びについて語り合う事である。 
今回の旅でその事を確信した。 


中谷哲哉
中谷シェフよりメッセージ#02
Chocolat ショコラ

「なぜチョコレートが好きなのですか?」とよく聞かれる。 
最初の出会いは憧れだった。 
小学校の時、天神祭りの頃になるとよくひとりで母の実家に遊びに行った。 
僕が行くと、いつも祖母が板チョコをまるまる一枚くれるのだが、 
小学生の僕にはその板チョコが贅沢で艶めかしく、大人の輝きを見せた。 


次の出会いは初めてパリに行った時、
店中がショコラ色でシックにまとめられた ショコラトリーを目にした時だった。 
大理石とアンティークの家具が配された重厚な雰囲気の漂う店内で、 
一粒のショコラは美しい箱に収められていた。 
「何だこの世界は?」 当時の僕には少々場違いな空気を感じながらも、強烈な印象を持った。
そんな記憶や経験が僕の原動力となって、今までショコラを作ってきた。 


5年前にショコラトリーを開いてからは、 
ラボで試作を重ね、それをお店に並べる日々が続いた。 
その合間を縫って各国のショコラトリーや工場を訪れ、カカオ農園にも出向いた。 
歴史やテイスティングについても学んだ。 
知れば知るほど奥深く、魅力的なカカオの世界、
これからも憧れの気持ちを失わず、ショコラを作り続けていきたい。 

 中谷哲哉
中谷シェフよりメッセージ#01
こんにちは。
なかたに亭です。

今日から新しいカテゴリー「Chef」を作りました。
中谷シェフよりメッセージを掲載させていただきます。

第一回目は「独立」です。

今年の7月と9月に、なかたに亭OBの店が相次いでオープンした。
さらにもうひとり、今年中に開店する予定で準備中である。
今年は偶然にも時期が重なり、開店ラッシュになった。
かつて同じ釜の飯を食べ、共に頑張った者達が、
夢を実現させて独立するのは、僕にとっても感慨深い。

なかたに亭が開店した時、僕は28歳で来年24周年を迎える。
今の彼らの姿を見ると、同じように初々しかった自分を思い出す。
独立するというのは、文字どおり独り立ちする事。
家を出てひとりで住むのも、
社会人になって自立するのも、
結婚して所帯を持つのも、同じく独立する事で、
責任は増えるが、自分の意思で自由に行動できるようになる。

修行時代は独立する事がゴールだと思って頑張るのだが、
実はそこからがスタートで、新たな挑戦が始まる。
こんなお菓子を、こんな名前で、こんなお店で・・・・
今まで学んだ事、思い描いてきた事を思う存分披露してもらいたい。
自分の店は自分を表現する舞台なのだから。


中谷哲哉


6月7月の営業日
赤部分が休日となります。
2016年6月
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